外資系企業の採用面接では、必ず「マネジメント・スタイル」について質問されます。それがチームの雰囲気や部下の意識に影響するだけでなく、仕事の成果そのものを大きく左右するからです。そこで口ごもってしまうようでは面接終了です。この「マネジメント・スタイル」とはいったいどのようなものなのか、具体的な事例とともに紹介します。(アークス&コーチング代表 櫻田 毅)
「あなたのマネジメント・スタイルは何ですか?」という質問
外資系企業では、マネジャー(課長)やディレクター(部長)などの組織の責任者を外部から採用することは珍しくありません。会社の業績に強い影響を与えるポジションであるため、高い専門性とマネジメント能力の両方を備えた人を内外問わずに採用しようとするからです。
候補者に対して、外国人を含めた社員による面接が繰り返し行われますが、そこでよくなされる質問があります。
「あなたのマネジメント・スタイルは何ですか?」
外資系企業でのマネジメント経験がある人の多くは、「待っていました」とばかりにすらすらと答えるのですが、日本企業での勤務経験しかない人の中には、口ごもってしまう人も少なくありません。
採用する私たちの側としては、候補者のマネジメント・スタイルは極めて重要な問題です。それがチームの雰囲気や部下の意識に影響するだけでなく、仕事の成果そのものを大きく左右するからです。
外資系企業が重視するマネジメント・スタイルとは、いったいどのようなものなのでしょうか。また、なぜ、それが重要なのでしょうか。具体的な事例とともに紹介します。