1月8~11日、世界最大の国際家電見本市「International Consumer Electronics Show」(CES)が米国ラスベガスで開催された。今年は3250社超が出展し、来場者も15万人以上となるなど過去最大規模の祭典になった。華やかな会場で、今年の家電のトレンドを追った。

「ここまで“4K”一色になるとは思わなかった」

サムスンは最大110インチの4Kテレビを並べた(上)
中国スカイワースも4K対応をアピール(下)

 CESの展示会場を一通り回って、テレビメーカー各社のブースを見終わった日韓のテレビ事業関係者は、口をそろえた。家電業界における今後のトレンドを占うCESの会場には、「4K」の文字が溢れ返っていたのだ。

 4Kとは、私たちが普段テレビで目にしている、フルハイビジョン(約208万画素)の4倍のきめ細かさで表示できる動画の規格のこと。約830万画素で通称「ヨンケー」と呼ばれる。

 CESメイン会場の中で、パナソニック、ソニー、シャープ、東芝などが4Kテレビを展示。そして、世界2強の韓国メーカー、サムスン電子とLG電子はもちろんのこと、中国メーカーのハイセンスやTCL、ハイアールも、4Kテレビを並べていた。

 メイン会場の中心からはずれたスペースでも、中国メーカーのスカイワースが4Kテレビを用意。会場を歩けば至る所で「4K」に出くわす、バブルといえる様相を呈していた。