おやつの「グミ」がSNSを中心に流行している。YouTubeやTikTokなどでは、「地球グミ」や「ロープグミ」を食べたり、それを使って面白い動画を撮ろうとしたりする人をよく見る。今到来している「グミブーム」とはどんなものなのか。コンビニやスーパー、バラエティーショップなどで購入できる最新のグミとともに紹介する。(フリーライター むらたえりか)
グミブーム到来
流行の水グミ、ロープグミとは
仕事中や家事の合間に口さみしいとき、つい選んでしまうおやつの一つが「グミ」である。流行先取りメディア「Petrel(ペトレル)」が発表した「2022年上半期 インスタ流行語大賞」では、第5位に「水グミ」。流行に敏感な10代〜20代女性を対象とした調査に基づく「部門別インスタ流行語大賞 もの・こと部門」では、第8位に「ロープグミ」がランクインしている。若い世代を中心に、グミの注目度が高まっているようだ。
「水グミ」とは、今年5月にUHA味覚糖から発売された商品。透明感あるしずく形で、味は水味…ではなく、現在は巨峰味が販売されている。「スーパークリア製法」という技術が使われており、巨峰の味がしっかりとついているのに透明感があるのが、不思議で面白い。
名前や形からつるんとした食感を想像していたが、食べてみるともっちりとした弾力で食べごたえがある。冷蔵庫で冷やして食べると、もっちり感がアップし、ひんやりとした清涼感が続くので、夏に食べるのにぴったりのグミだ。
人気の理由は、透明でかわいく写真映えすることと、人気YouTuberの「コムドット」が初めてテレビCM出演をした商品であること。インスタグラムやTikTokなどのSNSで検索してみると、夏場は冷やしたり凍らせたりして、氷の代わりに飲み物に入れて楽しんでいるひとも多い。色のついた飲み物に入れると、透明なしずく形が映える。
「ロープグミ」の正式名称は、「ナーズロープグミ」。アメリカで販売されている商品で、青いパッケージのベリーベリー味、ピンクのパッケージのレインボー味、黄色いパッケージのトロピカル味の3種類がある。インターネット通販の他、PLAZAやヴィレッジヴァンガードなどのバラエティーショップで購入できる。
ひも状のグミの周りに、甘酸っぱくてザクザクとしたクランチラムネがびっしりとついている。「水グミ」とは対照的にカラフルな見た目で、こちらも写真映えするグミだ。写真だけでなく、ザクザクとした咀嚼音を楽しむASMR動画を撮影している人も多い。一人で食べるだけでなく、誰かと一緒に音や食感、見た目を共有するツールとして楽しめる。この記事を書いている私としては、周りのラムネを口の中で溶かしながら、ちまちまと食べるのが好きだ。
若者たちは、SNSを通して国内だけでなく海外のグミにも手を伸ばして楽しんでいる。グミは食感の自由度が高く、自分好みの固さやもちもち感、ふわふわ感、とろとろ感のグミに出合えたときの喜びが大きい。コンビニで新商品を見かけると、つい手に取ってしまう。「グミ沼」は広い。