「有線イヤホンを使っている人は癖が強め」。そんな内容のツイートが拡散され、さまざまな意見が噴出している。確かに以前より有線イヤホンを使っている人は少なくなったように感じるが……。(フリーライター 鎌田和歌)
1つのツイートをきっかけに議論勃発
4月12日に投稿され、14日の時点で1万5000回以上リツイートされている投稿がある。
リツイートのうち約7000件が引用リツイート。つまり、このツイートに関して何か一言自分も言いたいと思った人が多いのだろう。140文字で、これほど人の気持ちをひきつけ議論を生む、というのはすごいことだ。
「わかる」「事実」と共感を示すツイートの一方で、批判的なコメントも多い。「炎上商法」「釣りだろ」「こういうツイートをする人が一番癖が強い」といった内容のコメントも見られる。
「これ完全な偏見だけど」と前置きして賛否が出る内容をわざと投稿したり、「厄介な人」「癖が強めで身構えてしまう」といったインパクトの強い決めつけを行ったりするのは、ツイートのバズを狙う人(あるいは炎上させたい人)が使うノウハウだからだ。
投稿したアカウントもその後、自らこの件を「炎上」と呼んでYouTube動画を投稿していることから、実際に「炎上商法」だった可能性が高いように感じる。ツッコミやすい隙をわざと作ることで、拡散を狙ったのかもしれない。
そして多くの人が思わず言及したくなるような身近なネタとして有線イヤホンに目をつけたのは、絶妙なポイントだったのではないだろうか。
案の定、このツイートをきっかけに有線・無線イヤホンそれぞれのメリットをツイートする人も多く、それはそれで参考になる。
また、実は筆者は有線イヤホンユーザーである。気に入って有線イヤホンを使っているものの、「どこかのタイミングでワイヤレスに切り替えたほうがいいんじゃないだろうか」とか「なんとなく手が出せないでいるけれど、どうせいつか買うなら早いほうがいいのでは」といった思いを抱えている。
こだわりがあって有線イヤホンを使っている人は別だろうが、筆者のような「なんとなく有線」ユーザーは、「もしかしたら時代遅れと思われているかもしれない」という気持ちはちょっとだけある。この“ちょっとだけコンプレックス“を刺激する絶妙ツイートであったのではないか。