中田敦彦のYouTube大学で話題の『佐久間宣行のずるい仕事術』。読書家の中田敦彦さんがこの本を読んで驚いたこととは?
(YouTubeは【佐久間宣行①】TV・YouTube・Netflix…全てでヒットを出す鬼才Pの成功の真髄とは? というタイトルで公開されています)
ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。この本はSNSで「働くすべての人に読んでほしい」「人生の教科書にします」と絶賛コメントが多数寄せられている。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。
やりたい仕事を守るには?
無事に自分の企画が会社に通ったとしよう。
僕はおもしろいことをしたい人間だし、通った企画を永遠に続けたい。
でも会社は「おもしろいこと」がしたいわけじゃない。
だから立てた企画を続けるためには、会社の好きな匂いを漂わせ続ける必要がある。
それが「儲かる匂い」と、「成長の匂い」だ。
このどちらかがあれば、会社は続けるチャンスを与えてくれる。
なぜならこのどちらもが、営利団体である会社にとって「続ける理由」になるからだ。
だからプレイヤーである僕たちは、企画の立ち上げのみならず継続の判断をされるときにも、わかりやすい儲けか、ベンチャー企業で言う「ユニコーン」になる可能性を示す必要がある。
継続に必要な2つのもの
たとえばテレビ局は「打ち切り」にとてもシビアな世界だ。
視聴率がそれほど高くない番組の場合、決定権を持つ人が望むものがつくれなければ、いつ終わってもおかしくない。
「若い視聴者を掘り起こしました」なんて言っても、聞いてなんかもらえない。
だからそれぞれの番組で、「金の匂い」か「伸びる匂い」のどちらかを漂わせないといけない。
「あちこちオードリー」が続くワケ
たとえば、深夜帯の「あちこちオードリー」。
これはありがたいことに結構な支持をいただける番組になったけど、言ってしまえばシンプルなトーク番組。
じつは「終わりやすい番組」だ。
だからコロナ禍に入ったタイミングで、いちはやくオンラインの配信イベントを企画した。
まだだれも成功させていない、番組単体のオンラインイベントを実現できたら会社の中での存在感は大きくなる。
きちんと売上を立てることができたら「続ける理由」にもなるはずだ。
結果から言うと、イベントは大成功。
とくに2回目は8万人を動員し、チケット代だけで1億7000万円、番組グッズと合わせると記録的な金額を売り上げた。
稼がなくていい仕事なんてない
営利企業で働く以上「おもしろいこと、新しいことをやっていれば、稼がなくていい」というわけにはいかない。
そんな夢のような職場は、おそらくない。
楽しく仕事をするためにも、やりたいことをやり続けるためにも、自分が会社に提供できるメリットを提示しよう。
会社に貢献し、それをアピールして、ようやくやりたいことを「続ける」ことができるのだから。
(『佐久間宣行のずるい仕事術』より)
※本書には、この他にも、たくさんの仕事術が収録されています)