コロナ収束で個人消費「年7兆円」押し上げ?日本株を支える経済正常化と緩和Photo:PIXTA

相対的に底堅い日本株
経済活動の再開・正常化への期待

 米株価の弱めの動きが続いている。インフレ懸念が払拭されず、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め加速への警戒感が強いためとはいえ、この動きは、日本の株価にも重石となっている。

 ただ、日本の株価は、相対的には底堅さをみせている。日経平均株価は、3月9日に終値ベースで2万4717円の安値を付けた後に上昇に転じ、一時、2万9000円台まで水準を切り上げた。足元でも、3月の安値を大幅に上回る水準で推移している。

 日本の株価が底堅い背景には、円安による企業収益の押し上げ効果もあるが、米国や欧州などに比べ遅れていた経済活動の再開・正常化への期待もある。