犬の肥満写真はイメージです Photo:PIXTA

 飼い犬と一緒にトレーニングをすると、飼い主と犬がともに健康的になるとする研究結果が「PLOS ONE」に8月24日掲載された。ゲルフ大学(カナダ)のSydney Banton氏らの研究によるもの。

 肥満者の増加がしばしば世界的な問題として指摘されるが、そのような傾向は人ばかりでなく、犬の肥満も増加している。犬の肥満も人と同じように、糖尿病や心臓病などの多くの健康問題につながる。人間の肥満の改善には運動が良い手段となるが、Banton氏によると両者の運動習慣は連動していて、「飼い主の運動次第で飼い犬の運動負荷も変わってくる。高強度運動をしている人の飼い犬は、やはり高強度運動の量が多い」という。

 同氏らは、フランス、ドイツ、英国、カナダ、米国の約3,300人の犬の飼い主を対象として、飼い主本人と飼い犬の運動習慣および体重を調査した。その分析の結果は、より多くの時間を運動に充てている人ほど、その飼い犬もより多くの運動をしていて、かつ、そのような飼い主は自分の犬が理想的な体重であると認識している割合が高いというものだった。