――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米国企業の利益を考えた場合、今年は決して最高の年になっているとは言い難いが、現在起きているあらゆる状況を考慮すれば、非常によく持ちこたえている。
ただ、この状況は続かないだろう。
米国企業が直面している課題の一部を示すと、今年上半期の国内総生産(GDP)成長率は低迷し、第3四半期(7-9月期)も有意な回復の兆候はほとんど見られない。また、米国以外の多くの国の状況はさらに悪く、ドル高もあいまってS&P500種指数構成銘柄の大半を占める大規模多国籍企業にとって問題となっている。個人の消費の対象がモノから離れてきていることはさらなるハードルとなる。株式市場では、モノを売る企業の比率が経済全体よりも高いからだ。そして、人件費(ほとんどの米国企業にとって最大のコスト)の高騰により、企業が利益率を維持することは難しくなる。