地球温暖化で「差別的つぶやき」が増える?気温とヘイトツイートの意外な関係写真はイメージです Photo:123RF

 気温が上昇すると、ヘイトツイートの投稿件数が増加することが、新たな研究で報告された。Twitterに投稿された40億件以上の英語ツイートをレビューした結果、気温が30℃を超えるとヘイトツイートのオンライン投稿が大幅に増えることが明らかになったという。ポツダム気候影響研究所(ドイツ)複雑系科学部門代表であるAnders Levermann氏らが実施したこの研究結果は、「The Lancet Planetary Health」に9月1日掲載された。

 この研究ではまず、米国でTwitterに2014年から2020年の間に投稿された40億件以上のツイートの中から、機械学習のアルゴリズムにより米国の773都市で投稿された約7500万件の英語でのヘイトツイートが特定された。なお、ヘイトツイートの定義は、個人や集団の信仰、民族性、国籍、人種、肌の色、家系、性別などのアイデンティティに基づく差別的な発言とした。次いで、これらのヘイトツイートの1日当たりの投稿件数が最高気温の変動によりどう変わるのかが検討された。