他人とのコミュニケーションは、気を遣うし疲れます。
けれどなるべくラクに、自分らしく、たのしく会話したいもの。そして良い印象も与えたい! ですよね。
この連載では、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんが「自然体のまま」で「相手も自分も大切にするコミュニケーション」のコツをご紹介します。

「これ好きなんです」を言い換えられると大人っぽい。#好きの言い換え3選Photo: Adobe Stock

素敵な人は「好き」を言い換えている

 使用頻度が高いアイテムや、長年使っている物について話すときに、どんな表現をしていますか?

 たとえば、

「これ、好きなんです」
「よく使っています」

 と言っていませんか?

 もちろん間違いではありませんが、もう少し大人らしい表現にするには、

「愛用しています」

 と伝えてみましょう。

 たとえば「素敵なバッグですね」と言われたら、「ありがとうございます。10年、愛用しています」。こんなふうに返せると、素敵ですね。

「好き」をもっと言い換える

 愛用の他にも、

「私のお気に入りです」

 もいいでしょう。こちらも少し大人な印象になります。

「愛着があります」

 なんていう表現も素敵です。

 たとえば「母から受け継いだ腕時計で、愛着があります」という感じで、その物との思い出や、背景にあるストーリーを添えるとさらに愛着が伝わりますね。

「好き」の表現をもっと豊かに

 好きな物を、ただ「好き」と言い表すだけでなく、「好き」に続けてもうひと言、自分なりの言葉をプラスできると素敵です。

「心惹かれる」「愛おしい」「チャーミング」「可憐」「落ち着く」など、その物に抱く感情を、いろいろな角度から、様々な言葉で表現してみましょう。日頃からちょっと意識するだけで、表現力アップのトレーニングにもなりますよ。

『オトナ女子のすてきな語彙力帳』では、無理なく自然体でできるコミュニケーションのヒントをたくさん紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)