日本人が知らない台湾人「真のインバウンド需要」とは?独自データと写真で解説

10月11日、水際対策が緩和され、インバウンド(訪日外国人)の個人旅行が解禁された。台湾人・香港人に特化した日本観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営する筆者が、日本人が意外と知らない本当の台湾人インバウンド需要を、独自データと写真で解説する。(ジーリーメディアグループ社長 吉田皓一)

日本人が意外と知らない
台湾人訪日観光客のトレンド

 日本のテレビ番組では「外国人に人気の観光スポットランキング」といった企画をよく見かけるが、「外国人」と一くくりにするのは、筆者からすると全くナンセンス。外国人でも国や地域によって、日本で行きたい場所も買いたい物も全く違う。

『台湾人が今インバウンドで行きたい都道府県ランキング!2位東京、1位は?』でも説明した通り、訪日台湾人の6割が「4回以上」日本を訪れている。「10回以上」のヘビーリピーターも22%いる。「世界一、日本を熟知している外国人」といっても過言ではない台湾訪日客のニーズは、じつに多岐にわたる。旅行形態もファミリー、カップル、友達同士、ひとり旅と多様だ。

 日本メディアとして最大の台湾人・香港人(繁体中国語圏)ユーザーを有する訪日観光サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」(2019年に月間250万UU、現在は月間120万UU)では、最新情報を発信するとともに、いくつかの調査も行っている。

 次ページからは、ショッピング・コト消費・観光スポット・グルメ・滞在日数に関する調査データを基に、日本人が意外と知らない台湾人訪日観光客の最新トレンドを解き明かしていこう。特に、滞在日数に関しては大きな変化が起きていて、関係者は必見だ。