マッチングアプリでの出会いや、お見合いなど、初対面の方とデートする機会は増えています。そこで、必ず言っていいほど悩むのが、「どこに行くか?」「何を食べるか?」。自分から「ここに行きませんか?」と提案する場合も、「どこに行きたい?」と聞かれた場合も、気の利いた返答・提案を瞬時にできる人は少ないもの。そんなとき役立つのが1年12カ月、その時旬の食べ物や、花、行事、家事、レジャーを紹介した書籍『旬のカレンダー』。今回は、そのなかから、婚活指導に定評のあるマナー講師の諏内えみさんに、お話を伺いました。

初めてのデートの行き先は、ほとんどの人が迷う

「何食べたい?」に、モテる人はどう返す?初デートで失敗しない大人の提案Photo: Adobe Stock

おつきあいの長いカップルや気心の知れたお友達同士であれば、

「行列ができてた、あのお店に行ってみない?」

「今、これが食べたい気分なの!」

と、互いの好みや興味関心で行き先を決めることも多いでしょう。

ですが、初対面の相手となると、どちらを提案すればよいか迷ってしまうことはありませんか?

自分の行きたいところや好きなものを提案して、引かれたらどうしよう……。

「気が合わない」と思われて、断られるかも……。

初デートだけではなく、義両親とのお食事や、親戚の集まり、仕事関係の人たちとの会食など、年齢層がまちまちだったり、参加する方の好みがわからない時も、悩んでしまいますね。

喜んでいただきたくて懸命に考えても、人数が多ければ多いほど、全員が満足できるプランとなるのは難しいもの。それぞれの好みによっては、「あの人は気が利かない」とマイナス評価さえ受けてしまいかねません。

「旬」を意識したお誘いや提案は、鉄板!

その点、「旬のもの」「季節のこと」は、天気の話と同じように、年齢や性別、趣味嗜好に関係なく、誰にとっても関係のある、興味をもてるものです。

旬の知識があれば、

「今、松茸がおいしい季節ですから、和食はいかがですか?」

「ちょうど上海蟹の季節なので中華にしません?」

「紅葉が見頃ですから、テラスから見える席を予約しておきました」

など、気の利いたスマートなお誘いができます。

「この時期ならではの旬を味わいましょう」という提案ですから、お相手の好みを把握していなくても自然にお声がけしやすいですし、期間が限られているため、「今度」ではなく「今すぐに」お会いできる機会となり、デートが成功する確率もきっと高くなるはずです。

お互いのことをよく知らないと、共通の話題を探すのも大変ですが、当日に提案自体が話題となり、あまり共通点がない人同士でも会話が弾みやすいのもうれしいところです。

『旬のカレンダー』では、普段の生活のなかの、衣食住、開運にまつわる「今、旬のもの」「今、したいこと」を400個以上も紹介しています。デートはもちろん、マンネリしがちな日々の家族の予定や、お金をかけずに楽しめることを考えるのは、けっこう大変なもの。「土用の丑の日に、鰻」「秋だから、モンブラン」「栗ごはんをまだ食べてない!」「ぶどう狩りに行ってみよう」など、知ってるようでぱっとは思い出せない旬のものをたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!