「おじさんにExcelを教育」は意味なし!40代以上に必要な真のリスキリングとはリスキリングという名の下におじさんにExcelの使い方を一から教えるようなことが大企業では横行しているが…(写真はイメージです) Photo:PIXTA

リスキリングに注目が集まっている。単純に何かを学ぶということ以上に「これからの職業で価値創出し続ける」ために「必要なスキル」を身に付けなければならないが、40代、50代が戦力外宣告をされないためにリスキリングするなら、どのような学び直しをするのがいいのだろうか。(キャスター取締役 石倉秀明)

リスキリングは
例外なく全員が考えるべき問題

 リスキリングという言葉を聞かない日はないくらい当たり前に使われるようになってきた。

 政府も次の成長戦略として5年で1兆円をリスキリング支援に使うと公表している。ヤフーがAI人材を社内で育成することを発表したり、多くの大手企業がリスキリングを強化する方針を次々に打ち出している。

 リクルートワークス研究所が出している資料によればリスキリングとは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」とある。また「近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業に就くためのスキル習得を指すことが増えている」とのことだ。

 つまり単純に何かを学ぶということ以上に「これからの職業で価値創出し続ける」ために「必要なスキル」を身に付けなければならない。

 そのためにはこれからの職業において価値を出すには何が必要なのかを理解しなければ意味がない。そしてそれが身に付けられないとすると、戦力外になってしまうわけなので、例外なく全員が考えなければいけない問題である。