片づけられない人たちの“最後の欠け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』は、在宅ワーク化や災害対策などの備蓄も必要となってさらにモノが増えがちなwithコロナ時代の家の片づけ方を書いた話題の書。本書のメソッド通りに片づければ最低3日あれば家一軒がまるごと片づいて、リバウンドしません。この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
片づけが苦手な人は、全財産も把握していない人が多い
トークイベントなどで、「全財産、いくらあるかわかりますか?」とお聞きすると、「わかりません」という方がとても多いです。
家が散らかっていると、書類の管理まで手が回らないし、どんな保険に入っているかもわからなくなってしまうんですよね。
モノは目に見えるけど、お金の流れって、見えないですよね。目に見えるモノを片づけられないと、見えにくいお金を管理することはさらに難しいと思います。
「片づけレッスンを受ける人って、お金持ちですよね?」とよく言われるんですけど、むしろ逆です。子どもにお金をかけすぎて老後資金が心配とおっしゃる方や、実際にお金に困っている方は多いです。
ところが、片づけを終えると、みなさん、お金を管理できるようになっていきます。
一つひとつのモノと向き合い、要・不要を判断することは、「生活に必要なモノ=お金を出す価値があるモノ」を見極める練習になります。
また、「これは〇〇チーム」「これは△△チーム」と用途に応じて仕分けることは、固定費、食費、教育費など、予算をチーム分けして、枠からはみ出ないように意識することにつながります。
さらに、部屋割りを見直すことで、「住宅ローンを借り換えよう」「都心から少し田舎に引っ越そう」など、それがすっかり当たり前になっていたので気付かなかった暮らしを向上させるための根本的な問題に、目を向けられるようにもなります。
色々とこんがらがって、見えなくなっていたモノが「見える化」される。だから、まったく見えていなかったお金というモノも、きちんと管理できるようになっていくのです。
*本記事は、「一回やれば、一生散らからない『3日片づけ』プログラム これが最後の片づけ!」から抜粋・編集したものです。また、金融機関や保険会社などの書類など「紙」に特化した片づけ方は、「人生が変わる紙片づけ!」でもさらに詳しく解説しております。