不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
いま困難な状況に立たされている人へ
アテクシはTwitterで日々発信していますが、そのメッセージは、いまなにかに追い詰められて、困難な状況にある人、あるいは一生懸命頑張りすぎていて、ちょっといっぱいいっぱいなっている人を想定しています。
そういうときに自分の力で回避できたり、友達に相談できたりする人ならいいんですけど、そういうことができずに苦しんで、モヤモヤしている人も大勢いるはず。その辛い思いが、「自分が悪い」という方向に向けられてしまって、「もっと頑張らなくっちゃ」と、自分を追い詰めてしまうことがあるんですね。
そういうときに、自分の置かれた環境を変えるとか、誰かに責められてもそれが正しいとは限らないとか、いろんな方向からの発想を得ることによって、心がスッと軽くなることがあります。
“新たな発想”で心を和らげる
人は困難な状況に陥ると、視野が狭くなって、そういう柔軟な発想ができなくなりがちなんです。平たくいうと、人はテンパると、自分を余計に追い込んで、さらに辛くなることがある。そんなときに、ちょっとでも救いになればという思いを込めて日々、言葉を発信しているんですね。
心身ともに元気な人とか、順調な人にとっては、ピンとこないところがあるかもしれません。そのときは、アテクシの言葉を必要としていないときです。そのまま順調に日々を送ってください。
しかし、困難な状況にいるときは、いろんな方向から見た、いろんな考え方を得ることによって、新たな発想を得て考え方が柔軟になります。心も和らぐことができるようになるんです。
心に刺さる言葉だけチョイスする
いろんな考え方のなかから、自分が置かれた状況に応じてしっくりくる言葉、心に刺さる言葉を読むと、ケースバイケースの困難な状況において“救いの発想”になるかもしれません。そのときに欲しい言葉だけを受け取ってくれればいいのです。いうなれば、“言葉のビュッフェ”みたいなもの。
いろんな食べものがチョイスできるけれど、全部食べる必要はないわけです。いろんな選択肢のなかから、自分がそのときに食べたいものだけチョイスして、お皿にのせてください。そのときに必要な言葉で、人生をできるだけ楽しく過ごして欲しいんですね。
本稿は『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。