ロシアのウクライナに対する無謀な爆撃は長い間、ウクライナと国境を接する北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国に波及するリスクをはらんでいたが、それが15日に現実となった。ウクライナとの国境から約3マイル(約4.8キロメートル)離れたポーランド東部プシェボドフ村の穀物倉庫付近にミサイルが着弾し、同国の農場労働者2人が死亡した。ロシアは、ポーランドへの攻撃は行っていないと主張している。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は16日、プシェボドフでの事件が「意図的な攻撃」であることを示す「兆候はない」と述べた。同氏はその上で、NATOの「予備的分析」によれば、「ロシアの巡航ミサイル攻撃からウクライナ領土を防衛するために発射されたウクライナの防空ミサイルが原因だった可能性が高い」ことが示唆されていると付け加えた。
【社説】危機一髪 ポーランドのミサイル着弾
ウクライナへの長距離地対地ミサイル供与が有効な対応策に
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