2位は石川県金沢市に本社を置くサンウェルズで、平均年収は325.6万円。2006年創業で、介護施設・有料老人ホームを展開している。22年3月期の業績は、売上高84億1989万円、経常利益3億4891万円、当期純利益2億5571万円。

 パーキンソン病専門ホームなど特徴ある施設の全国展開を成長戦略に掲げて、22年6月に東京証券取引所グロース市場に上場したばかりの会社だ。新規株式公開(IPO)時の初値は2300円で、現在の株価は7920円(11月17日時点)と大幅に上昇している。

 従業員数1081人のうち多くは施設の介護職であり、介護職は一般的に、労働集約型で給与が低い傾向にある。ホームページ上では社長メッセージとして、「介護職として数年、現場を経験したのちは、マネジメント職に転向。主任、施設長、次長、部長へと出世を目指すこともでき、入社数年で年収500万円以上を得ることも可能なのです」とうたっている。

 3位は新潟県糸魚川市に本社を置く清鋼材で、平均年収は336.0万円。1966年設立で鋼材加工を営む。新潟県の他にタイにも生産拠点を持つ。

 4位は石川県金沢市が本社の倉庫精練で、平均年収は339.4万円。1位の北日本紡績と同じく業種は繊維製品だ。

 5位は長野県長野市のタカチホで、平均年収は342.3万円。観光土産品の卸を中心に、「湯ったり苑」の名称で日帰り温泉を経営している。

 ランキング完全版では、6位以下の計100社を掲載している。16位と44位と56位にスーパーマーケットでおなじみの食品ブランド、85位に人気ホームセンター、98位には社長の突然の辞任劇で物議を醸した企業がランクインした。ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)