米起業家イーロン・マスク氏による買収以来、ツイッターで起きるあらゆる変化に打ちのめされたユーザーたちは、他のソーシャルネットワークに乗り換え始めている。人気の高い選択肢は「マストドン」だ。「ディスコード」や「トライベル」を選ぶ人もいる。中にはニッチなアプリにたどり着く場合もある――「マット・ハンコック」だなじみのない方のために説明すると、このアプリは英国の政治家マット・ハンコック氏(44)が立ち上げたものだ。新型コロナウイルス流行下で同国がロックダウン(都市封鎖)しているさなかに、側近女性と抱擁を交わす場面が報じられ、保健相を辞任した人物だ。ハンコック氏はその数年前、緑豊かなウェストサフォーク選挙区の有権者とつながるため、このアプリを思いついたという。最近まで、食品スーパーの開店に駆けつけたり、賞を取ったカボチャとポーズを取ったりと、主にハンコック氏が議員らしいことをする写真が掲載されていた。