英国のハント財務相Photo:Thierry Monasse/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 英国のリズ・トラス前首相が9月に中途半端な財政刺激策を打ち出し、激しい国債売りを招いたことに投資家は不快感を示した。だが、リセッション(景気後退)が目前に迫る中、不確かな債務見通しを前提にした緊縮策もまた、投資家が望むものではない。

 金融市場は、ジェレミー・ハント財務相の17日の議会演説を心待ちにしていた。同氏が報告した英国経済に関する最新分析は、財源の「ブラックホール」に焦点を当てたもので、この額は約550億ポンド(約6兆5000億円)と試算されている。この穴は、今後5年間の増税と歳出削減でほぼ半分ずつ埋める計画だという。