「今日、何する?」「どこ行く?」「何食べる?」と思ったとき、開くと必ず答えが見つかる書籍、『旬のカレンダー』。1年12ヵ月、四季に合わせてそのとき「旬」の、食べ物、花、レジャー、家事、行事、そして神社参拝やお墓参りの作法……など、お金をかけなくても毎日を充実させるために知っておきたいことを400個以上も紹介しています。今回はそのなかから、マナー講師の諏内えみさんに教えていただいたお話を、一部抜粋・再構成して紹介します。

特別感とは、ほかの方との違い

容姿じゃない。なぜ、あの人は「特別扱い」されるのかPhoto: Adobe Stock

懐かしい方から届いた手紙に季節の花の切手が貼ってあったり、まだ暑さの残る頃、素材は涼しげだけれど、辛子色やブラウンなど、秋色を取り入れた服装をされている方を見て、素敵だな、おしゃれだな、と感じた経験はありませんか?

四季の変化がはっきりと感じられる日本では、昔から、季節を意識した装いやしつらいが大切にされてきました。現代でも、暮らしやおつきあいに季節を演出できる方は、繊細さや余裕、大人の品を感じさせ、魅力的に感じます。

特に粋なのは、旬の一歩手前の、「はしり」を取り入れること。

前述の装いやお手紙のほか、はしりの果物を使ったスイーツを手土産にするのも素敵ですね。

今でしたら、

お礼に「クリスマスカード」を送ったり、

「シュトレン」や「クリスマスのクッキー」などをちょっとしたギフトにすれば、

「わー! もうクリスマスですね!」

と、相手の方に一足早く、ホリデーシーズンのわくわくした気持ちを届けられます。

きっとうれしく感じてくださりますし、相手の方を大切に思う気持ちも伝わるでしょう。

「季節感」は意識していないと、どんどん失われていってしまうからこそ、意識的に取り入れ、まわりの方にも届けてくれる方が、特別魅力的に映るものです。

『旬のカレンダー』では、普段の生活のなかの、衣食住、開運にまつわる「これやりたかったのに、もう過ぎてる!」「もっと早く知っていれば!」と思うようなことを400個以上も紹介しています。「何もせずに過ぎてしまった」1日はもったいないですし、マンネリしがちな日々の予定を考えるのは大変。それに「季節感」は意識しなければどんどん失われていってしまいます。年中行事や季節料理のほか、旬の野菜、魚、手土産、花、など、昔なら祖母や母のお手伝いをしていれば自然と身についていたような、暮らしに役立つ様々なことを紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。