米国の人工妊娠中絶反対派が18日、経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の承認と、同薬の受け取り方法を緩和した当局の決定の取り消しを求め、米食品医薬品局(FDA)および米厚生省をテキサス州アマリロの連邦裁判所に提訴した。訴えでは、FDAは重症または命を脅かす病気を治療するためのプロセスを採用しており、薬を承認する権限を越えていること、また承認やその他の決定を裏付ける科学的根拠がないことを主張している。今回新たに訴えを起こしたのは、同薬によって被害を受けた患者を治療したというテキサス州の医師4人と、中絶反対派の医療機関4団体。代理人を務めるのは、連邦が保障していた中絶の権利に「ドブス対ジャクソン女性健康機構事件」の最高裁判決で異議を唱えた保守系団体「アライアンス・ディフェンディング・フリーダム」だ。