メリック・ガーランド米司法長官は18日、ドナルド・トランプ前大統領に対する司法省の捜査を監督する特別検察官にジャック・スミス氏を任命した。スミス氏は、トランプ氏が関与する問題を捜査する5年間で3人目の特別検察官となる。元連邦検事として、公職にある者の汚職捜査を率いた経験があり、2018年からはオランダ・ハーグの国際刑事裁判所で主任検察官としてコソボ紛争の戦争犯罪を担当した。スミス氏は、フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」での機密文書の取り扱いと、20年の大統領選挙での敗北を覆そうとするトランプ氏と側近の試みの両方について、広範にわたる司法省の捜査を指揮する。ガーランド氏は任命の理由について記者会見で、「前大統領が次期大統領選の候補者となることを発表し、現大統領も候補者となる意向を表明するなど、最近の動向を踏まえ、特別検察官を任命することが公共の利益にかなうとの結論に達した」と述べた。