経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXの新経営陣は、存続可能な事業資産を売却するために投資銀行を雇った。また、現金残高のある口座が200以上あることが分かった。ジョン・J・レイ最高経営責任者(CEO)が19日発表した声明は、資産回収の可能性について、同氏が以前に示した厳しい評価よりもやや楽観的なトーンが伺えるものだった。レイ氏は17日、40年間にわたる自身の企業再建のキャリアでFTXほどの惨状は見たことがないと指摘していた。連邦破産裁判所に19日提出された文書によると、残高のある銀行口座は216で、残高総額およそ5億6400万ドル(約791億2300万円)が確認された。だが、その多くは、直接破産申請した外部の事業体が保有している資金か、制限付き現金とみなされ他の人が要求する可能性のある資金だ。