暗号資産(仮想通貨)を扱うシルバーゲート銀行の親会社である米シルバーゲート・キャピタルは今月、スタッフを集め、暗号資産市場向けの主要な銀行になったことを祝っていた。その後、仮想通貨市場が崩壊した。仮想通貨交換業者FTXの経営破綻で、サム・バンクマンフリード氏が率いていたFTXとシルバーゲートがどの程度近い関係だったのかとの疑問が生じている。シルバーゲートの株価は今月半減し、1年前に比べ90%近く下落している。シルバーゲートは複数の発表文を出し業績の一部を事前に公表するなどして、自社の安定性を説明し投資家を安心させようとしている。資産引き出しに対処する資金を保有しており、FTXやバンクマンフリード氏向けのローンで未返済分はないと述べた。預入残高は減少したが、仮想通貨投資家向けネットワークの取扱高は増加したと明らかにした。ビットコイン担保ローンでの損失はまだないとした。だが株価下落は続いている。