英サッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)は、スター選手クリスティアーノ・ロナウドを失ったかもしれないが、株主は新たなオーナーのカネで大きな勝利を手にすることになるかもしれない。クラブの現オーナーである米国のグレイザー家は22日、売却の可能性も含め外部からの投資を呼び込むことを検討していると発表した。グレイザー家はマンUのクラスB株をすべて保有する。それは株式全体の65%に相当する。今年マンUに関心が集まったのは、米国のプライベートエクイティ(PE)投資会社が新型コロナウイルス流行を受け、割安と考える資産を求めて欧州サッカーに注目したためだ。8月にイーロン・マスク氏がマンUを買収すると冗談を言ったことはさておき、一部のメディアはアポロ・グローバル・マネジメントが株式を取得する可能性を伝えたが、後にそれを否定する報道もあった。英国の富豪ジム・ラトクリフ氏が買収に名乗りを上げる可能性も伝えられた。