回収した温室効果ガスを利用して作ったストローやボトル、梱包材が実用化されつつあり、日用品を製造・使用する企業に地球温暖化の原因となる排出ガスを削減する方法を提供している。製品に使用する素材に温室効果ガスを閉じ込めるには、石油を原料とするものに比べてコストがかかるほか、ガスを回収するための十分なインフラの整備が障害となる。それでも大企業はプラスチックなど石油を原料とする素材の代替品を模索し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に役立つ製品に対して、いわゆるグリーンプレミアムを進んで支払うようになってきている。オリジン・マテリアルズとニューライトテクノロジーズは、衣類やタイヤ、ペットボトルなどの製品に使われる素材を製造するため、回収された排出ガスを利用する工場を稼働させることで、そうした需要に応えようとしている。2社は小売りチェーン大手ターゲットやフォード・モーターなど、サプライチェーン(供給網)や自社製品から排出量を削減したい企業と契約を結んでいる。