イーロン・マスク氏が28日、アップルや同社のiPhone(アイフォーン)を中心とするビジネス帝国の礎に対し、猛攻を仕掛けたことは、世界一の富豪と世界最高の時価総額を誇る企業の間で激戦が繰り広げられる発端となる可能性がある。アップルと最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏は、ツイッターの潜在的成功を左右する大きな影響力を持つ。アップルはツイッターの主要な広告主であるうえ、アプリ配信サービス「アップストア」で扱うソフトウエアを厳しく管理しているからだ。マスク氏はアップルが言論の自由を妨げていると非難し、ツイッターアプリをiPhoneから締め出すと警告されたと主張する一連のツイートを投稿。これにより、ソフトウエア配信への支配力を維持しようとするアップルの取り組みに一石を投じるとともに、アップルが「アップストア」を通じて多大な権力を行使していると訴える批判勢力の拡声器としての役割を担うことになった。