フェイスブックなどを運営する米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、モバイルアプリのエコシステムでアップルが過大な支配力を持っているとした上で、自社のメタバース(仮想空間)の野望については、何年もの間実を結ばないかもしれないとしても楽観視していると述べた。30日にニューヨーク市で開催されたニューヨーク・タイムズのイベント「ディールブック・サミット」で同氏は、「アップルは自社を、デバイスに取り込むアプリを一方的と言えるほどコントロールしようとする唯一の企業にしているようなところがある」とし、「これは持続可能ではなく、良い立ち位置でもないと考えている」と述べた。同氏は、メタの仮想現実(VR)デバイスは消費者のアプリへのアクセスを拡大する際にアプリストアを選べる、サイドローディングと呼ばれる方法を可能にするなど、開発者の自由度が高いと指摘した。アップルについては「デバイスで使えるアプリの種類を1社がコントロールするのは問題がある」とした。