中国の反政府デモが世界各地で連鎖的に広がってきた。各国の中国在外公館周辺や大学構内では、中国のデモ隊に共鳴する人々が集まり、抗議活動を繰り広げている。中国指導部が神経をとがらせている政治問題は、ここにきて国際的にも重要な意味を持つまでに拡大しつつある。米イエール大学からトルコの主要都市イスタンブールの路上まで、各地で本国の同胞に結束を示すために立ち上がっているのは、大勢の在外中国人だ。特に習近平国家主席の独裁体制に不満を抱えている人が多いという。参加者の話で分かった。中国各地で抗議デモを勃発させた厳格なゼロコロナ政策への強い怒りに各国の在外中国人が呼応したのは、自分も加わらねばならないという義務感のような意識が働いたためだという。とりわけ本国では公然と当局を批判する機会が限られるため、ネットを含め、自分たちが声を上げることが必要だと彼らは話している。