年末の風物詩といえば「大掃除」。しかし、多くの人が「紙の整理法」に悩んでいます。金融機関や自治体からの郵便物や書類など、「紙」は放っておくと増えていく一方です。取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?
その解決策を明かしたのが、「もっと早く知りたかった!」と大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『人生が変わる 紙片づけ!』です。本稿では、本書のメソッドを実践した人の体験談を掲載します。(執筆/根本隼)

【年末あるある】「源泉徴収票が見つからない…」を防ぐたった1つの方法Nさんは『紙片づけ!』の手法を実践して、紙の量を9割減らした。 ※画像の一部を加工しています。

大事な紙を捨てそうになる「ヒヤリハット」が何度も発生

 日々溜まっていく紙類の仕分け方がわからず、部屋が散らかりがちなことに悩んでいた30代のNさん。夫と2歳の息子との3人家族で、夫婦でフルタイム勤務のため、子育てや家事に奔走していると片づけまでは手が回らないことも多い。

 紙の置き場が定まっていないため、ワクチン接種券など重要な書類が古新聞やチラシにまぎれてしまい、危うく捨てそうになるヒヤリハットが何度も発生していた。

 そんななか、『人生が変わる 紙片づけ!』「ホームファイリング」という整理法を試してみたところ、紙の管理が驚くほどラクになったという。

「未処理ボックス」を置くだけで紙の紛失が防げる

 ホームファイリングとは、「暮らし/健康/教育/マネー/取説・保証書/未処理」という6種類のファイルボックスを設置し、書類や郵便物を分類するだけのシンプルな方法。これを実践すると、紙類の定位置が一発で決まり、ヒヤリハットが防げるのだ。

「特に効果大なのが『未処理ボックス』です。新しく家に入ってくる紙は、とりあえずこのボックスに投げ込めばいいので、ストレスがなくなりました。ズボラな私には画期的なアイディアです」(Nさん)

 帰宅直後は子どもの世話で何かと忙しく、郵便物を細かくチェックする暇はない。しかし、このメソッドのおかげで、子どもの就寝後など余裕のある時間に未処理ボックスを確認して、必要な書類とそうでない書類を仕分けし、しかるべき場所で管理できるようになったという。

 紙を山積みにすると、下に何があるのか識別できなくなるため、「紙は横置きしたら迷宮入りする」とも言われている。6つのボックスを揃えるのが難しくても、「未処理ボックス」を置くだけで、ワクチン接種券や源泉徴収票のような重要な紙を誤って捨てるリスクがなくなり、QOLが上がるのは間違いない。

*本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』のメソッドの体験談を記事化したものです。