年末の風物詩といえば「大掃除」。しかし、多くの人が「紙の整理法」に悩んでいます。金融機関や自治体からの郵便物や書類など、「紙」は放っておくと増えていく一方です。取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?
その解決策を明かしたのが、「もっと早く知りたかった!」と大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『人生が変わる 紙片づけ!』です。本稿では、本書のメソッドを実践した人の体験談を掲載します。(執筆/根本隼)
「データ化」で家の紙が9割減った
30代のNさんは、夫と2歳の息子との3人家族。夫婦でフルタイム勤務のため、子育てや家事で日々忙しく、片づけまでは手が回らないことも多い。
特に散らかりがちなのが、書類や郵便物。「保存する/捨てる」の仕分けが苦手で、迷ったら全て保管してきたため、健康診断の結果や家電の取説などが大量に溜まっていた。
そんなNさんが『人生が変わる 紙片づけ!』で紹介されている「データ化」というメソッドを実践したところ、家の紙をなんと9割も減らせたという。
健診結果や家電の取説は紙で保管する必要ナシ
本書によると、健康診断の結果や家電の取説は、紙そのものではなく、そこに書かれている情報に価値があるもの。このような情報は、「データ化」してクラウドに保管すれば、紙をとっておく必要はない。
Nさんは、これまで溜めてきた健康診断や子どもが出生時に受けたスクリーニング検査の結果などを全て写真に撮り、Google Keepで「健康」ラベルをつけて保存した。
「データ化のおかげで、アプリで『健康』と検索すれば、いつでも家族の診断結果を確認できます。山積みだった紙を全部捨てられて本当にスッキリしました」(Nさん)
うっかり捨てるとヤバい書類とは?
また、「家電の取説」も『紙片づけ!』によるとデータ化がおすすめ。本書が特に推奨するのが「トリセツ」というアプリだ。
このアプリに家電の型番を登録しておくと、いつどこでも取説を確認できる。取説と保証書が一体になっている紙も、保証書だけ切り抜いて残りは捨てられる。
「『書類は紙で保存すべき』という固定観念を持っていました。ほとんどの紙は捨てても問題ないと知り、わが家では革命的でした」(Nさん)
本書によると、捨てずに取っておくべきなのは、不動産権利書・金券など紙自体に価値のある「金目の紙」、もしくは「紙として実際に使うもの(提出物など)」だけ。残りは全てデータ化するか、捨てればよい。本書のメソッドを実践すれば、ペーパーレスの身軽な生活を送ることができるだろう。
*本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』のメソッドの体験談を記事化したものです。