『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』の著者である、東大卒プロ算数講師の小杉拓也氏は、次のように言います。「11×11~19×19を瞬時に計算できる『おみやげ算』をマスターすれば、インドのように、日本の小学生も19×19まで暗算できるようになる。」具体的にどういうことか、同氏に話を聞きました。

日本の小学生も「19×19までの暗算」が必ずできるようになる!Photo: Adobe Stock

おみやげ算のおさらい

まず、おみやげ算での解き方を復習しておきましょう。

(例)13×18=

①13×18の右の「18の一の位の8」をおみやげとして、左の13に渡します。すると、13×18が、(13+8)×(18-8) =21×10(=210)になります。

②その210に、「13の一の位の3」と「おみやげの8」をかけた24をたした234が答えです。
まとめると、13×18=(13+8)×(18-8)+3×8=210+24=234です。

これで、「13×18=234」が計算できました。例えば、12×14、15×19、17×16などの「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」は、おみやげ算を使ってすべて計算でき、慣れると暗算もできるようになります(「おみやげ算で計算できる理由の証明」については、本連載の第2回をご覧ください)。