日本の小学生も19×19までの暗算が可能になる!
「IT大国のインドの小学生は、19×19まで暗算できる」という話を聞いたことがある人は多いでしょう(実際は各学校によって差があるようです)。これを初めて聞いたとき、あなたはどう思いましたか?
「19×19まで暗算できるなんてすごい!」そう思った方は少なくないのではないでしょうか。でも、日本の小学生も「おみやげ算」をマスターすれば、19×19までの暗算ができるようになります。
2ケタ×1ケタと1ケタ×2ケタは、分配法則で計算!
また、19×19までの暗算には、例えば、17×8などの「2ケタ×1ケタ(1ケタ×2ケタ)」も含まれます。これらの計算は、本連載の第5回でも紹介した分配法則を使えば、次のように計算できます。
・分配法則を使った計算例
(〇+□)×△=〇×△+□×△ ←△をどちらにもかけてたす
【例】17×8=(10+7)×8=10×8+7×8=80+56=136
△×(〇+□) =△×〇+△×□ ←△をどちらにもかけてたす
【例】6×18=6×(10+8)=6×10+6×8=60+48=108
19×19までの暗算をマスターしよう!
2ケタ×1ケタ(1ケタ×2ケタ)は、分配法則を使った計算を反復練習すれば、比較的スムーズに暗算できるようになります。
一方、11×11~19×19の暗算を、スモールステップかつ反復練習でマスターできる問題集はほとんどありません。そこで、日本の小学生の計算力を上げるために、新刊『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』をつくりました(本書では、おみやげ算の習得がメインで、分配法則についてはコラムに載せています)。
日本の小学生が2ケタ×1ケタ(1ケタ×2ケタ)と、11×11~19×19の暗算をマスターするのは不可能ではなく、達成できる目標だと考えています。
いずれ、他の国で「日本の小学生は19×19まで暗算できるらしいよ」という話が広まり、驚かれるような未来がきても不思議ではありません。