1.エンパス――人よりも高い共感力を発揮できる

 一般的なHSPのイメージに最も当てはまるのが「エンパス」です。相手の表情を見て、相手が喜ぶ話題に変えたり、相手の感情を汲み取って、丁寧に話を聞いたりすることがとても上手です。

【エンパスあるある】
□相手の雰囲気や立ち振る舞いで、その人の気持ちや考えていることが何となくわかってしまう。
□他人からよく道を訊かれたり、話しかけられたりする。
□話を熱心に聞きすぎて疲れることがある。
□怒りの感情が強い人や攻撃的な人を相手にするのが苦手である。

 このタイプの繊細な人の特徴は、他人の感情をもらいやすいこと。もっといえば「過共感(共感しすぎてしまうこと)」です。ネガティブに傾いてしまうと、精神的に非常に強いストレスを感じてしまいます。

 これは私のクライアントのある女性の事例ですが、彼女が家に帰ると、夫が不機嫌そうな表情をしながら、キッチンでご飯を作っていました。夫が不機嫌なことに対して、特に気にしない人もいれば、もしかしたら気づかない人もいるかもしれません。

 でも自分自身の「エンパス能力」に振り回されている人は、「嫌なことがあったのかな」「怒っているのかな」「私のせいかな」「怒られたくないな」などと、相手の感情に振り回されたり、不安や心配を感じて疲れたりしてしまうのです。よって、エンパス能力は「過共感」を攻略することが最重要課題となります。

一見、HSPとわからない直観力タイプと視覚力タイプ(1)

2.インテュイティブ――人よりも鋭い直観力を発揮できる

 インテュイティブとは「直観(ひらめき)を受け取る力」のことです。別の言い方をすると、物事の先を読む力や、他人の話を素早く理解する力ともいえるでしょう。

 これは、一見するとHSPとは認識されにくい資質かもしれません。たとえば「1を聞いて10わかる人」が当てはまります。直感力に長けていて、頭の回転が速いのです。