神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題だ。
3520円はタダみたいなものだ」(ベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則』著者・木下勝寿社長)
売上アップに直結する100のコピーライティング技術を体系的に指南。まさに「大全」の名にふさわしい実践マニュアル」(書評専門誌『トップポイント』)
若手の起業も、中高年によるセカンドキャリア起業でも、起業を取り巻く環境には、ある変化が訪れているという。その変化と、対応する方法について、スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

起業 失敗Photo: Adobe Stock

“ノウハウ系”で起業する人への不都合な真実

 会社員で、今まで身につけたスキル・技術、知識をベースに、コンサルタントやコンサルティング的な方法で独立起業を考えている人にとって、極めて不都合な真実がある。

 それはノウハウの無料化が加速しているということだ。

 YouTubeやSNSの普及で、誰もが容易に情報発信できるようになっていることと、コロナ禍でオンライン化の進展により、ノウハウを提供する価値が著しく下がってきているのだ。

 我々の会社はコロナ前の2019年にオンライン化へ完全移行していたこともあり、2020年春には、オンラインセミナーで3000人以上を集め、その後の商品販売で数百人が成約するなど、驚くほど簡単かつ費用対効果のすぐれた形で実現できた。

 しかし、コロナ禍も3年目に入った2022年から、急速に変化が感じられるようになってきている。

 まず、オンラインセミナーでの集客が以前より明らかに落ちてきているのだ。

 それに比例し、商品の成約率も下がってきている。

 これは我々の会社だけではない。

 このように、ノウハウ提供が価値として認められ、お金になる時代から大きく変わってしまったのだ。

 だから、過去にコンサル的な仕事で起業した人と、これから起業する人とでは、環境がまったく違うと認識すべきだろう。

今こそ知っておくべき売れる原理原則

 とはいえ、ノウハウ系での起業が不可能なわけではない。

 商品であれ、サービスであれ、モノが売れるには原理原則があり、それさえ押さえておけば、難局でも十分対応可能だ。

 逆にいうと、この原理原則を知らずに起業してしまうと、悲惨なことになる。

 従来はこれを知らなくてもなんとかなったが、環境変化により通用しなくなってきている。

 売れるために必要な原理原則はいくつかある。

 なかでも最も重要なのはPMMだ。

 PMMとは「Product Market Matching」のことで、簡単にいうと、必要とする人に、最適な商品・サービスをマッチングさせること。

 そして、PMMに含まれる重要な要素がUSPだ。

 USPとは「Unique Selling Proposition」で、他とは違う独自のウリを指す。

 他の商品・サービスとの違いがわかりにくいと、その価値を感じてもらえず、マネタイズするのが著しく困難になる。

 その他にも、新規顧客を獲得するためのコストと、顧客から得られる利益をどうバランスさせるかという原理原則もある。

 さらに、そのノウハウをどうやって説明すれば価値を感じてもられるかについても原理原則がある。

 つまり、何を、どのような順番で説明すると、購入確率が高くなるのかという公式があるのだ。

 それが我々が開発したPASBECONA(パスビーコーナ)。

 PASBECONAとは、次の要素を、次の順番で並べて説明するフォーミュラだ。

Problem:問題
Affinity:親近
Solution:解決
Benefit:利得
Evidence:証拠
Contents:内容
Narrow:適合
Action:行動

 起業する前にこの売れる原理原則を身につけておくかどうかで、天国と地獄の差となる。

 くれぐれも原理原則を無視して起業しないようにしていただきたい。

(P.S)
 PMMやUSP、PASBECONAなど、スマホ時代の売れる技術を体系的にまとめたのが『コピーライティング技術大全』。

 東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 あなたも本書で売れる原理原則を身につけて、順風満帆な起業を果たしてください。