情報リテラシーを高めるために
また、ぜひ知ってほしいのは、「心も体も社会とのつながりもウェルビーイングである状態、つまり満たされていることが真の健康である」とWHO憲章にありますが、プレコンセプションケアの目的の一つは、リプロダクティブウェルビーイング(Reproductive Well-Being)を獲得するということです。
ですから、自分の体や性、妊娠・出産に関する正しい情報を得て、それをもとに自ら意思決定できるよう、進んでいただけたらと思います。
星:なるほど。
正しい情報を得て学びたいと思ったとき、気をつけるべき点やアドバイスはありますか?
三戸:聖路加国際大学の中山和弘教授が、ヘルスリテラシーについてわかりやすく発信されています。
情報を見る際のおすすめの方法として「いなかもち」を紹介されています。
「いなかもち」とは、次の5つの頭文字を取ったものです。
「いつ」
「なんのために」
「かいた人は誰で」
「もとネタは何か」
「ちがう情報を比べたか」
この5項目をチェックすれば、その情報が信頼できるかどうかを確かめられるというもの。
「いなかもち」の参考として、下記の聖路加国際大学広報課の動画があります。
・その1:https://www.youtube.com/watch?v=nYXFa8l9Z7o
・その2:https://www.youtube.com/watch?v=Hxfuo-ufNNg
この5項目に沿って検証しなければ、情報はあなたにとって「価値もない(かちもない)」ものになってしまうのです。
これは、ヘルスリテラシーだけではなく、すべてのリテラシーに通ずると思います。
星:前提となる知識から具体的な行動レベルまで教えていただき、今日からすぐに実践できそうな内容が盛りだくさんでした。三戸先生、本日はありがとうございました。