暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの創業者サム・バンクマンフリード氏が先週、詐欺や共謀の疑いで逮捕されたことで、暗号資産スタートアップ企業に対するベンチャー投資はさらに冷え込む公算が大きい。だが一部の起業家や投資家によると、従来に比べ格段に厳しいチェックを受けるものの、投資は今も続いている。「投資家からの質問は以前よりはるかに厳しい」。ブロックチェーン(分散型台帳技術)拡張技術を手がけるスタートアップ企業マター・ラブズのアレックス・グルチョウスキー最高経営責任者(CEO)はそう述べた。マター・ラブズは、データ分析会社ピッチブック・データによると、暗号資産スタートアップ企業のエコシステム(生態系)が一連の痛烈な打撃を受けた後、今四半期(10-12月期)に入って投資家からの資金調達に成功した世界で300社に満たない暗号資産スタートアップ企業の1つだ。
暗号資産スタートアップ投資、FTX破綻が影落とす
多くのVC投資家は高リスクの仮想通貨関連企業に背を向けている
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