誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるYouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />自分の子どもがイジメにあって不登校に…親はどう対処すればいいのか?

わが子がイジメで不登校になったら

お子さんが学校でイジメにあっているという人がいるかと思います。それが原因で不登校になってしまったというケースもあることでしょう。

アテクシは小学生の頃から体が大きくて、体格的にかなり目立つ子だったんですね。でも、大柄な見た目とは裏腹に、ちょっとシャイなところがあって、小学生時代から中学生1~2年くらいまでは、イジメとまではいえないかもしれませんが、いまの表現でいうと“イジられる”ことが多かったんです。

当時は、けっこう悩むことが多かったものの、親や学校の先生に相談することも、なかなかできずにいました。“チクる”という表現があるように、子ども同士のつき合いのなかでは、大人に告げ口するようなことは、はばかられる行為だったからです。

「イジメる子のほうが悪い」と伝えてあげて

自分自身の経験からしても、イジったりイジメたりする子のほうが悪いのですが、チクるほうが悪者になるような土壌があるのも事実。だから、自分ひとりで悩みを抱えることが多かったんです。

もし、お子さんが学校でイジメにあって不登校になっているのであれば、「アナタは悪くないよ。イジメる子のほうが悪いんだ」ということを伝えてあげてください。

「なにがあってもアナタの味方だから、なんでも打ち明けてね」みたいなことを親子の関係性のなかで、適切な表現で伝えてあげるんです。「打ち明けたからといって、学校や友だちの親に告げ口したりしない。もし、なにかいうとしたら、事前にアナタに相談するからね」ということもシェアしておいてください。

子どもが学校で先生に打ち明けるリスク

お子さんの年齢によっては、自分がなんで悩んでいるかを、しっかり認識できていないこともあるでしょう。ただし、混乱していることは事実なので、無理やり学校に行かせないことも大事です。

お子さん自身が学校の先生に打ち明けるとなると、同級生の子たちに見つかったりバレたりする可能性があります。そうすると、状況がより悪化する可能性もありますから、まずはお子さんが親御さんに打ち明けられる環境を整えてあげてください。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。