誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるYouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />あんなに仲が良かった人と急に疎遠になるとは思わなかった…無意識な執着が心を苦しめる構図

疎遠になった人をどうするか?

「良好な関係だった人と疎遠になった」なんてことがありますよね? なにか誤解されるようなことをしたのか、自分のことを悪く思っているのか、よくわからないけれども、関係性が離れていった。そんなときどうすればいいのか?

そんな場合、なにか対策を施す必要はありません。自然のなりゆきだと捉えて、関わらないようにするのが、ひとつの正解でしょう。あとは、自分の感情をどうするかです。相手に対する気持ちが残っていると、あとを引きます。

執着心をどうなくせばいいのか?

恋愛みたいなもので、恋人との関係がなくなったのに気持ちが離れられず、なかなか切り替えられない。誰しも身に覚えがあるんじゃないかと思うのですが、いずれ限界がくると気持ちが冷めるんです。

好意的に思っていた人が急変して、なんかヘンな感じになってしまったけれど、まだ気持ちが残っていると、なんとなく心が苦しくなってしまうわけです。

でも、いずれ「もういいや」と心も切り替わり、もう頭に浮かんでこなくなるんです。なにも期待しなくなってしまえば、心がラクになるんですね。相手との関係性が頭に浮かんで、なんとなく心に引っかかるということは、無意識に相手に対する執着心が残っている証拠です。

相手に対するアクションを一切起こさない

すると、チラチラと相手の様子をうかがうようなことをしてしまったりしがちです。これは、執着とも未練ともいえる心に束縛されてしまっている状態なので、相手からなんらかのアクションがない限り、こちらからはアクションを起こさないほうがいいです。

なんなら絶縁状態になっても、なんら支障はないはず。ならば、いっそのこと「絶縁状態になってもいいや」くらいに思ったほうが、より早く気がラクになるでしょう。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。