電気料金の高騰が、欧州で電気自動車(EV)を走らせるコストを押し上げている。場合によってはガソリン車で走るより高くつくため、欧州が進めるEVシフトの阻害要因になる恐れがある。ロシアによるウクライナ侵攻以降、電力価格の上昇が止まらない。EVが今まで享受してきた燃料コストの優位性が揺らいでいる。両タイプの自動車を100マイル(約160キロメートル)走行させるコストの差は、一部では無視できるほど小さくなり、中にはEVが同等のガソリン車を上回るケースもある。電力価格上昇は、エコノミストの予想では向こう数年続く見通し。走行コストが内燃機関よりずっと安いEVへの乗り換えを検討していた消費者にとって強力な動機を奪われることになる。
EV走行コスト、欧州で上昇 電力価格高騰で
ガソリン車からのシフトや排出ガス削減目標を脅かす恐れも
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