各大学の偏差値に対する“記憶”や“印象”は、各世代で異なる。ましてや、学部単位となるとなおさらだ。その世代間ギャップを埋めるべく、ベネッセコーポレーションの協力を得て、1982年以降40年間の偏差値の推移をまとめた。「あの大学、学部が今はこんなに難しいのか」といった新たな発見があるはずだ。特集『183大学1225学部 偏差値40年の歴史』(全11回)の#4では、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の4大学における40年間の偏差値を紹介する。(ダイヤモンド編集部)
関関同立の40年間の偏差値
今回は、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の4大学における40年間の偏差値をお届けする。表の見方は下記の通りだ。
●表中の偏差値は、各年の「進研模試」(高3生・高卒生対象 総合学力マーク模試・6月/大学入学共通テスト模試・6月)を基に算出された、翌年度入試における大学の合格目標偏差値を示す。
●この合格目標偏差値は、「B判定値」を用いている。これは、合格可能性60%以上80%未満のラインで、現役生の受験が多い進研模試では、B判定値を基に指導を行う学校が多いためである。
●偏差値は原則として、同模試で利用されている学部の代表値を用いている。基本的に国公立大学は前期日程(後期日程しか入試がない場合は後期日程)、私立大学は一般入試。
●表中の「─」はデータなし、または不明。
●学部名は、原則として、進研模試の表記に従っている。
●「※」の付いた大学は合併、統合、名称変更などを行っており、現在はない。
〈偏差値の注意点〉
●基本的に国公立大学と私立大学では、入試科目の違いにより集計方法を変えて偏差値を算出しているため、単純比較することはできない。
●大学進学率が上がり、進研模試の受験者数も増加しているため、偏差値50の意味合いが20~30年前と現在では異なる。
●表中の1982年を除く進研模試の受験者数は次の通り。87年26万0478人、92年33万4134人、97年33万9834人、2002年37万3350人、07年36万5708人、12年43万9337人、17年44万7762人、19年42万6588人、20年35万9398人、21年43万7878人。
〈掲載対象〉
●有名大学を中心に、22年7月に公開した特集『大学2022 劇変の序列・入試・就職』に関係する183大学をダイヤモンド編集部が選出。ただし夜間や二部などのコース、偏差値の出ない特殊な学部などは基本的に除外している。また、すでに合併、統合や名称変更を行った大学も含まれているが、一部の大学では学部の名称変更を行っていても、連続性が認められる場合は変更後の名称を用いて偏差値を掲載している。
〈調査・協力〉
ベネッセコーポレーション
それでは、関関同立の40年間の偏差値を見てみよう。