関西で子どもの中学受験を志す親たちが望む、最終的な出口としてのボリュームゾーンは、「関関同立」への進学だ。中学入試の偏差値は高くないが、関西名門私立大学に強い中高一貫校はどこか?
特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』(全26回)の#12では、偏差値が50未満の学校を対象に関関同立への進学にフォーカスした、お得な中高一貫校レバレッジ度ランキングの最新版を掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、同部 加藤桃子)
偏差値50未満で西の難関私立大グループ
関関同立をお得に狙える学校は?
中学受験では難関校を狙うほどの学力はないが、大学受験では関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)を目指したい――。
関西で子どもの中学受験を志す親たちが望む、最終的な出口としてのボリュームゾーンは、「関関同立」への進学だ。
西の難関私大グループといえるこの4校の合格者は、決して偏差値の高い中高一貫校出身者だけではない。偏差値が50未満の中堅中高一貫校クラスからの合格者も多数いる。
それでは、中学入試時の偏差値は比較的高くなくても、関関同立に合格できる学力を付けてくれる中高一貫校はどこなのか?
それを知るべく、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て独自のランキングを作成した。
大学には難易度や格、地域などに基づくさまざまなグループが存在する。有名どころでは、「旧帝大」や「早慶上理」「MARCH」「関関同立」などだ。
そこで、中高一貫校の各大学グループへの「合格力」と「入学時偏差値」から、それぞれの大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出し、グループごとの独自のランキングを作成した。
今回は、その中から「関関同立」のランキングを掲載する。
もちろん、同じグループ内でも個々の大学の中身は大きく異なるのが大前提だ。それでも受験大学を決める際は、こうしたグループ分けに基づいて最初のふるいにかけることが多いのも事実だろう。
ただし、レバレッジ度というからには、分析対象となる中高一貫校が「関関同立への合格は当たり前」というような難関校では意味がない。そこで、この4大学を目指すには、後伸びが必要となる2021年の入学時偏差値50未満の学校に限定した。
早速、ランキングを見てみよう。