米電気自動車(EV)大手テスラが25日発表した2022年10-12月期(第4四半期)決算は、純利益が過去最高に達した。納車台数が伸び悩んだものの、純利益は前年同期比59%増加し、37億ドル弱となった。市場予想の38億ドルには届かなかった。売上高は37%増の243億ドル。ファクトセットがまとめたアナリスト予想は247億ドルだった。金利上昇や競争の激化に加え、ブランドに人気の陰りが出ていることなどを背景に、テスラに対するウォール街の信頼は揺らいでいる。2022年は時価総額が約6750億ドル(約87兆円)減少し、株価は年間の下落率としては最大の65%に達した。テスラは声明で、経済環境の不透明感がもたらす影響を認める形となり、短期的な見通しとして「早急にコスト削減の道筋をつけ、生産率の向上に向けて前進する」とした。