台湾の与党に新リーダーが誕生した。この変化はインド太平洋の平和にとって凶兆だ。台湾の独立を強く主張する頼清徳副総統は先週、蔡英文総統から民進党の党首の座を引き継いだ。蔡氏は最近の地方選挙で敗北し、党首を退いた。中国が2024年の台湾の総統選に介入し、頼氏の当選を阻止しようとするのはほぼ間違いないだろう。もし頼氏が当選すれば、中国はすぐにでも侵攻に踏み切る可能性がある。米国はそうした危機に対する備えがない。ジョー・バイデン大統領は2022年に2度、中国が台湾を攻撃すれば米国は防衛のために介入すると明言し、数十年にわたる米国の前例を破った。政府は通常、米国の安全保障に関する姿勢をやや曖昧にしておくことを好んできた。その一方で、米国の大統領がこれまで、台湾防衛を明確に拒否したこともない。
【寄稿】米国は本当に台湾を守るのか
米国には戦略的な備えがなく、バイデン氏の政策は抑止力を損なっている
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