――筆者のセス・クロプシー氏は米シンクタンク、ヨークタウン・インスティテュートの設立者で代表を務めている。海軍副次官を務めた経験があり、著書に「Mayday」や「Seablindness.」がある。 ***  台湾の与党に新リーダーが誕生した。この変化はインド太平洋の平和にとって凶兆だ。台湾の独立を強く主張する頼清徳副総統は先週、蔡英文総統から民進党の党首の座を引き継いだ。蔡氏は最近の地方選挙で敗北し、党首を退いた。中国が2024年の台湾の総統選に介入し、頼氏の当選を阻止しようとするのはほぼ間違いないだろう。もし頼氏が当選すれば、中国はすぐにでも侵攻に踏み切る可能性がある。