米顧客関係管理(CRM)ソフトウエア大手セールスフォースは27日、新たに取締役3人を指名した。アクティビスト(物言う株主)として知られるヘッジファンド運営会社エリオット・マネジメントはセールスフォース株を大量に取得しており、両社の間で委任状争奪戦が始まる公算が高まっている。セールスフォースは、クレジットカード大手マスターカードのサチン・メーラ最高財務責任者(CFO)、米投資会社バリューアクト・キャピタルのメイソン・モーフィット最高経営責任者(CEO)、米クルーズ船大手カーニバルの前社長兼CEOのアーノルド・ドナルド氏を独立取締役に指名した。就任は3月1日付となる。これに先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、エリオットが取締役の独自候補を立てる準備をしていると報じていた。