【血液サラサラ】水分たっぷりの血液は血流がよくなります
【代謝アップ】血流がよくなると栄養がスムーズに運ばれて細胞が活性化します
【毒出し】代謝が上がることで老廃物もどんどん排出されます
【便秘解消】腸に十分な水分が届けば便が軟らかくなります
【ダイエット】代謝が上がれば消費エネルギーが増え、カロリーの消費も増えます

書影『老けない人が食べているもの』『老けない人が食べているもの』(アスコム)
工藤あき 著

 すごいですよね! あらためて見ると、水のありがたみがよくわかります。

 逆に水分が足りないと、血がドロドロになって代謝が悪くなり、老廃物がたまりやすくなるわけですから、水分不足には注意しなければなりません。

 また、水分が足りずに「脱水症」になってしまうと、ひどい場合には意識がもうろうとしたりする危険があります。

 ところで「1日2リットルの水を飲むといい」といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際は年齢や体格によるので絶対とはいえません。

 水分は飲料だけでなく、食事からもとるものなので、純粋に水を飲む量でいえば、1日1.5リットル程度が目安になるでしょうか。

 水の飲み方にもポイントがあります。ひとつは、一気に飲まないこと。一気に大量の水を飲んでも腸がうまく吸収しきれないので、効果的ではありません。コップ1杯の水を何度かに分けて飲みましょう。

 もうひとつのポイントは、タイミング。寝起き、運動後、お風呂前後、就寝前が、おすすめの補給タイミングです。なぜなら、水分が不足しやすくなるから。体内の水分量は、一時的に多すぎても、少なすぎてもダメ。常に一定の量が保たれているように心がけてください。

 また水分補給には、お茶やコーヒーはあまりおすすめできません。カフェインには利尿作用があるので、逆に水分が出ていってしまいます。ですからお茶やコーヒーをよく飲む人は、かえって意識的に水を飲んだほうがいいのです。

工藤あき
消化器内科医・美腸・美肌評論家。一般内科医として地域医療に貢献する一方、腸内細菌・腸内フローラに精通。腸活×菌活を活かしたダイエット・美肌・エイジングケア治療にも力を注いでいる。また「植物由来で内面から美しく」をモットーに、日本でのインナーボタニカル研究の第一人者としても注目されている。NHK「ひるまえほっと」などに出演。著書には『体が整う水曜日の漢方』(大和書房)などがある。テレビ、本、雑誌などメディア出演多数。その美肌から「むき卵肌 ドクター」の愛称で親しまれている。2児の母。日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会・日本肥満学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本内科学会認定医。