アップルが2日発表した2022年10-12月期(第1四半期)決算は、四半期ベースで約4年ぶりの減収となった。中国の生産拠点での混乱により「iPhone(アイフォーン)」の高級機種の生産と出荷に支障が生じたことが響いた。売上高は前年同期比5%減の1172億ドルで、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の1214億ドルに届かなかった。純利益は同13%減の300億ドルで、こちらもアナリスト予想の310億ドルを下回った。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、製造面での課題に加え、経済情勢も今回の業績に影響を及ぼしたと述べた。クック氏はインタビューで「供給上の制約がなければ、iPhoneで成長できると見積もっていた」と言明。「マクロ経済情勢を推定するのはもっと難しいが、数字を見れば10-12月期に向かい風が吹いていたことは明らかだ」と話した。