収納された衛生用品写真はイメージです Photo:PIXTA

あのとき買い込んだ衛生用品が
今は収納を圧迫する“お荷物”に

 新型コロナウイルスの影響で国内のマスク不足が問題になり始めたのが2020年2月。その後、トイレットペーパーの買い占め騒動にまで発展したあのパニックから、3年が経過しようとしています。

 コロナ前から生活必需品だったトイレットペーパーと違い、マスクや除菌シート、アルコール消毒液などは使い切れずに残っていたりしないでしょうか…? 私は、整理収納の現場で大きな衣装ケースいっぱいにそういうモノが残っているのを見てきました。感染対策グッズはきっと今、多くの家庭で不良在庫化しているはずです。

 みなさん、今後、これらをどうする予定でしょうか? 「いざという時の備蓄でいいや」と思っているなら、「ちょっと待って!」と言いたい。衛生用品にも「使用期限」があり、このまま放置しておくと劣化して肝心なときに役に立たない可能性も高いですよ。

 私は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で、片づけを阻む原因のひとつが「収納がぎゅうぎゅう」と述べています。収納をぎゅうぎゅうにしているモノはたいてい、「使いたいモノ」ではありません。「使うかもしれないモノ」が圧倒的に多い。そして「使うかもしれない」と、判断保留で放置されたモノたちは、「結局使わなかった」もしくは「使おうと思ったら使えなかった…」で終わることがほとんどです。

 購入から3年が経過しようとしている今が、実はストック見直しのベストタイミングです。今回は感染対策グッズの整理の進め方を四つのポイントから解説します。