断捨離中に写真アルバムを見る高齢女性写真はイメージです Photo:PIXTA

実家の片づけ問題を親世代の
「価値観や頑固さ」だけで語るのは違う

 年末年始、帰省の予定はありますか? 久しぶりに実家に帰ると、親が想像以上に年老いていて、ショックを受けたりするものですよね。同時に、「実家の片づけ問題」がいよいよ現実的に感じられて、頭が痛くなる人も多いのではないでしょうか。

「実家の片づけ問題」は、メディアでもよく取り上げられますが、世代特有の事情が引き合いに出されがちです。親世代は「所有」が豊かさの象徴だった世代なので、「モノのため込み傾向」があるとか、使う見込みのないモノも「もったいないから手放せない」とか…。

 確かに、年配者特有の価値観や頑固さが大きなネックなのは間違いないでしょう。でも、問題を大きくしている原因は他にもあると私は考えます。なぜなら、片づけでもめるのは他の世代も同じだから。「30~40代の両親と未就学児~10代の子ども」の家族構成でも、夫婦間、親子間は片づけでもめにもめています。

 結局のところ、最後はコミュニケーションです。私は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、「片づかない原因は5つの『めんどくさい』にある」と解説しています。その一つ目が、「収納がぎゅうぎゅう」問題。この解消方法をベースに、実家にあふれたモノを、単純に捨てるだけではなく、できるだけ感情の摩擦を避けて片づける方法を解説します。