誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】「続ける力」が身につく考え方・ベスト1

「そこに、愛はあるんか?」

もとごとを「続ける」――誰しも、なかなか続けられないこともあれば、すんなり続けられることもあります。たとえば、食事を制限するダイエットは続けられなかったけれど、筋トレは続けられた。または、テニススクールは続けられなかったけれど、ジョギングをはじめたら続けられた。

その違いは、いったいどこにあるのでしょうか? アテクシはこう思うんです。続けられることには愛を持てるけれど、続けられないことには愛が持てない。なんだか漠然としているように思われるかもしれませんが、結局はそういうことなんです。

“出口戦略”を考える

「続ける」ということは、大なり小なりある程度の苦労はつきものです。続ければ、なんらかの成果を得られる。デメリットを上まわるメリットを感じるからこそ続くという面もありますが、そのことに愛があれば、苦労を感じても、おのずと続けられるんですね。

苦労を感じたときに、愛がないと「もういいや」となり、悩みのタネになってしまいかねません。ですから、しばらく続けてみて、どうしても愛が持てないということであれば、“出口戦略”を考えたほうがいい。つまり、損害を最小限に抑えつつ撤退する方法を考えるのです。

新たな道を探してもいい

ただし、最初は愛があっても、途中から愛がなくなることもあれば、最初は愛がなくても、途中から愛が芽生えることもあります。ものごとは、そう単純ではありませんから、環境や心境の変化、それにタイミングなどによって、考え方は変わってくるでしょう。

いずれにしても、苦しみがずっと続くようであれば、やはり出口戦略を考えるべきです。仕事でも趣味でも、やめられないと思っているのは、自分の思い込みで、損害を最小限に抑えつつ撤退し、新たな道を探す方法はあるはずです。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。